
こちらの記事では、10年以上愛用したJoplinからObsidianへ移行した経緯についてお話ししました。
しかし、移行してハッピーエンド……とはいきませんでした。私にはどうしても譲れない「こだわり」があったからです。それは、「専用アプリがない環境でも、ブラウザから自分のノートを確実に確認したい」という点です。
今回は、JoplinのWeb版から始まり、ObsidianのWeb閲覧環境を構築するまでの、エンジニアらしい(?)泥臭い試行錯誤の記録をまとめます。
1. Joplin Web版での挫折:大量データの壁
Joplinを使っていた頃、joplin-vieweb というWebビューアーを試したことがあります。
自前で構築したNextcloud(WebDAV)と同期させて、ブラウザから閲覧・編集ができるはずだったのですが、私の1,000件を超える大量のノートが災いしたのか、同期が非常に不安定でした。
何度も再構築を試みましたが、結局「同期が完了しない」「動作が重い」という問題が解決できず、断念することになりました。
2. Obsidian × Nextcloudの罠:画像リンクが壊れる問題
Obsidianに移行し、Nextcloudでファイルを管理し始めた時、最初は「これで解決だ!」と思いました。ブラウザ版のNextcloud上で直接 .md ファイルを開けば、中身は確認できるからです。
しかし、ここで致命的な問題が発生します。 画像やPDFを添付したノートをブラウザで開くと、パスの関係でリンクがすべて壊れて表示されないのです。
「編集はできなくてもいいから、せめて出先で画像入りのメモをプレビューしたい」というシンプルな願いが、標準機能だけでは叶いませんでした。
3. Dockerによるセルフホストの試みと断念
次に検討したのが、Dockerを使ってブラウザ内にObsidianそのものを再現する「obsidian-remote」という手法です。
構築にあたっては、こちらの Zennのスクラップ記事 を非常に参考にさせていただきました。先人の知見のおかげで導入イメージは掴めたのですが、実際に動かしてみると別の壁にぶつかりました。
私の運用しているサーバー環境(スペックの問題ですが……)では動作があまりにも重く、実用的ではありませんでした。高機能ゆえにリソース消費も激しく、あえなく撤退となりました。
4. 救世主「Perlite」との出会い
「もう諦めてアプリだけで運用するか……」と思い始めた時、ようやく辿り着いたのが Perlite です。
これはPHPで作られた、Obsidianのフォルダ構成をそのままWebサーバー上で公開・閲覧するためのビューアーです。
Perliteを導入して良かった点:
- 画像・PDFが完璧に表示される: Nextcloud連携で悩んでいたリンク切れが一切ありません。
- 軽量で高速: PHPで動くシンプルなビューアーのため、低スペックなサーバーでもサクサク動きます。
- 構築が簡単: Webサーバー上に配置してパスを通すだけ。
編集機能はありませんが、私の「ブラウザで確認したい」というニーズには100点満点で応えてくれました。
まとめ:自分に合った「ちょうどいい」を探す
エンジニアは、ついつい「全ての機能がブラウザで完結する最強の環境」を目指してしまいがちです。しかし、私の場合は「編集は各端末のアプリ、確認はWeb」と割り切り、Perliteという軽量なツールを採用することで、長年のストレスから解放されました。
もし、自前サーバーやNextcloudでObsidianの閲覧環境に悩んでいる方がいれば、ぜひ「Perlite」をチェックしてみてください。


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